この手の話は春先に最初の事件が起こったときにいろいろ言われている
と思うがやはり腹立たしく一言。

実は今回の事件を知ったのは今朝。
我が家のテレビはいつも子供たちに占領され、夜は夜で親のほうが
先に寝かされるので世のニュースに断然疎い。

ネットのニュースをさかのぼって状況を読んだだけだが
一言で言えば、腹が立った。

何に?

「認識の甘さ」

にである。

私は20代のころ数回の転職の合間に少し長い休みを作って
プチバックパッカーでいろいろな国を回った。
アジアもあれば、中東も数カ国。

その中で思ったのは

「日本の常識が世界の常識ではない」

ということ。

貧富の差もそうだし、生活習慣もそう。とくに宗教が絡むと
考えられない位常識が違ってくることもある。

今回の青年が何を思って、この状況のイラクへ単身向かったのかは
本人の口からでないと真実はわからない。。。

でもなお、少ない所持金で渡航していた件やラマダン月に移動を
している報道が真実なのであればあまりにも認識が甘く、無知
に近いものを感じる。

戦争の実情を知りたいとか、平和を考えたいとか・・・・いろいろな
今回の渡航の目的が推測されているが、いずれにしても
それを知る前に勉強すべきことがあまりにも多くあった気がする。

家族の下に今回の件でいろいろな苦情の電話が入っているという。

家族に言ってどうする」と私は思う。

今回は家族も知らないうちに勝手に渡航していたのである。

そして、青年は24歳、立派な成人である。
自分でものごとの判断ができる年齢であるはずである。

無事に帰国できればよい、とそうは思う。

でも帰ってこれたら、もっといろいろなことを学んでほしいと思う。

すべてが自分の知識や常識の中で動かないこと、正義は人によって
定義が違うこと、心配する人がいること。

できるだけ冷静に書きたかったけど、やっぱり書いているうちに
また腹立たしくなってきた。

今回の事件のために何人の人が
不眠不休で対応をさせられているか
その人たちには帰って安らぎたい家庭ももちろんあるわけで
直接迷惑がかかってなくとも影響を受けている人はたくさんいる。

それにこの手の事件に株価も敏感に反応する。
株価が下がって死にたくなる人もいたはずだ。

誰かが人質になっていても、自分だけは大丈夫という気持ちもあったかも
しれない。

人質なんてテレビの中の出来事で実感がなかったのかもしれない。

手持ちの資金が少なくともちょっと見て、さっと帰るつもりだったの
かもしれない。

どうなにを考えても安易過ぎる。

「馬鹿じゃない?」と思ったのも正直な気持ちである。

でも、子を持つ親のみとなった今、彼の両親の気持ちはどんなものか
心中察するに余りある。

私はいろいろな国を回っているときに自分に子供ができたら
できるだけ早い年齢で日本以外の外の世界を見せたいと考えていた。
それは現在も変わらず。

ただ、海外に出て行くことのリスクもあることを教えたいとも思う。

それでもなお、自分の子供が何かの事件に巻き込まれる可能性は
あるわけで、そのときは、やはり誰に迷惑をかけても

帰ってきてほしい

理屈ぬきでそう思うはずだ。

いろいろ書いたが報道されていることが事実であれば
入国から人質になるまでの経緯はあまりにも無知で安易な
気持ちの招いたものといわざるを得ないが、それでもなお、
救出に動いている方や家族のことを思うと

生きて帰って、そして反省していろいろなことを学んでほしい

と思う。

この件は、いろいろな意見をお持ちの皆さんがいらっしゃって私の意見に
ご立腹の方もいるはずだ。

読んでいただき不快な気分にさせていたらすみません