今晩も子供に寝かされてしまった私はTVなどの報道は
みれていない。

寝る直前にだんなから

「愛知の件、見た?」

と聞かれて事件が起こったことを聞いた。

そして、ついさっき起き出してきてネット上で事件を
報じているニュースを見た。

なんとも言えない事件。。。

亡くなった子供のお母さん、きっと今言葉にならない
怒りと後悔と悲しみでいっぱいだろう。

自分がついていながら、そしてかばうこともできないまま
殺されてしまったことに対して

「一緒に居たのに・・・」

「なんでうちの子が?なんで私たちが?」

「どうして生まれて一年もたっていないこの子が!」


どんな夜を過ごしているだろう。。。

包丁が突き刺さったまま・・・と報じられていた。

読んでいて涙が出てくる。

今の世の中、こうして書いている私も

「明日はわが身」

になりかねない話ではあるけど。。。。

このお母さんと一緒に被害にあった娘さんはこのあと
どんな人生を送るんだろう。。

私ごとで恐縮だが、独身時代に深夜公園沿いの道で
痴漢にあったことがある。

ナイフを手に

「やらして」

と近寄ってきて。。。。という悪質なやつ。

今思うと怖いもの知らずだったけど痴漢を取り押さえて
人が通るのを

「すみませーん、助けて下さい!」

と叫びながら助けを待って、なんとか事無きを得た。

自分なりにそのときはすごく気丈に対応したと思うけど
そしていまではもうなんとも無いけど、当時しばらくは
夜に後ろから人が歩いてくると

「怖い」

と言う気持ちが続いた。
誰も居ないほうがいっそ気が楽なくらいだった。

自分でも「トラウマ」になっているな・・・と感じた。

それでも実際にレイプされたとかそういう被害があった
わけではないので時間が経つにつれ落ち着いていった。

そのぐらいのことでも「トラウマ」というかしばらく
以前どおりになるには時間がかかったのに。。。。

今回の事件。

自分だったら、頭では

「そんなに起こることは無い」

と分かっていても、また子供を連れて外に出られるだろうか?

死んでしまってもう生き返らないと分かっていても、
そのとき自分にはもっとどうにかできたのではないか??
長女も怪我をした中、自分は無傷で居ることへの自分への呵責。

だれかが責めるわけでもなく自分で自分を責める気持ち。

そして、自分でどうすることもできない「外」への恐怖が
残ってしまうのではないか?

今回怪我をした子供さんの心の傷も心配だ。

きっと明日のテレビは過熱気味に今回の事件を報道するだろう。

事件の当事者へのインタビューも取りたがるかもしれない。

でも、できれば、本当にできれば、こんなやりきれない事件の
当事者の、一番つらい時期に

「話を聞かせて欲しい」

なんて行かないで欲しい。

そして・・・この家族のお父さん(だんな様)。

どうか

「お前が一緒にいてどうして?」

とだけは責めないで欲しい。。

分っていてもどうしても頭をよぎってしまうかもしれない。
だけどどうか、誰よりもそれを感じているのは一緒にいた
自分のおなかを痛めて産んだ母親である奥さんだから。

テレビでは次の事件が起きれば風化していってしまう事件
だけど、当事者の家族には今後の暮らしが一変してしまう
ような出来事で今回の事実をこれからずっと向き合って
行かなければならない決して終わることの無い出来事に
なってしまうのだと思う。

自分は当事者でも同様の事件の経験者でもないけれど、
子供を持つ親としてこの事件、本当に涙が出てきます。

どうか、被害当事者のお母さん、自分を責めないで・・・

悪いのは犯人であって、絶対にあなたではないのですから。

きっと当事者ではない私には想像もし得ない怒りであり、
悲しみであり、後悔なんだと思う。

どうかどうか周囲の方がこの家族を暖かく支えてくれますように。