吾左衛門寿し

先週半ば、「帰ってきたらまた書きます」なんて書きつつ放置してしまった吾左衛門寿し。


知らない人は知らないけれど、知ってる人は知っている(って当たり前か~^^;)逸品。

私がこのお寿しと出会ったのは1999年。
まだ独身で、当時は全国に出張のある、というか出張することが仕事、みたいな仕事をしていたときに出張先の一つである米子でのこと。

そのときは初めて鳥取県への出張で、金曜日に仕事を終えたのでせっかくなので自腹で一泊追加して鳥取砂丘を見ていくか~と予定していたのです。
ただ、乗る予定の電車ギリギリまで仕事が押してしまい、米子で食事を済ませてから電車に乗り込むことができそうもなかったため、「じゃ、なにか駅弁でも」というときに駅で購入したのがこれでした。
正直な話、恐る恐る購入したんですよ。お寿司は好きだったのですがこの手の駅弁のお寿しってなんだか生臭いような気がして・・・。

とはいえ、名物と言われると一度は食べておきたくなる性分で、いちかばちか?くらいの気持ちで急いで買って特急に乗り込みました。
席に落ち着いてから開けてみると、箱の写真のように食べやすい大きさには切られておらず、一本でつながったままのお姿。
正直かぶりつくには大きすぎる姿だったのですが、おなかはすいているし、背に腹は変えられず一人旅のOLがあられもなく、ガブリと食いついて食べました(笑)

「生臭いかも?」

そう思っていた私には、鮮烈な驚きの味でした。


「ん、うんめ~♪」



おいしいのです。
全然生臭くもなくて、鯖寿しの回りを肉厚の昆布で巻いてあるのですが、その昆布がまたウマいんです。もう絶妙!!

子供の頃、実家の母がばってらが大好きだったのですが、当時子供の私にはあの鯖の背中の銀色にテラテラとした感じが嫌で食べたことなかったんです。
でも、このお寿しを食べたとたん・・・
「一人でウマいもの食べてたのね、おかーさん」
って気持ちになりました、私(笑)

それ以来、何度も通った米子で毎回お土産や自分用として買い込んだ吾左衛門寿し
当時付き合っていた今のダンナや、家族や友人にも持って帰ったりしました。
その姿は我ながら吾左衛門寿し普及委員ってな感じでしたね(笑)

で、ダンナと結婚することになり地方に引っ込んじゃったので、その仕事(出張が大好きで気に入ってたのですが)も辞めてしまい、当然米子へ行くこともなくなり、吾左衛門寿しとも縁がなくなっていました。

たまーに地元のデパートで駅弁フェアがあると覗きに行ってたのですが、仕事や子供のスケジュールに合わせて午後や夕方に出かけていくことが多く、午前中に売れ切れてしまうというこの吾左衛門寿しを口にすることは出来ずにいました(涙)

と・こ・ろ・が!!

最近、改装してプチ高級志向となった近所のスーパーにあったのです!!
吾左衛門寿し

いや、もう、買いました。1890円、主婦のスーパーでの単品の買い物としてはちょっと高すぎなんだけど、迷いもなくかごの中へ!!
急いで帰って、だんなと子供と分けて食べました、はい。

急いで、といっても食べる前の儀式としての(笑)写真撮影は欠かしておりません。


明治35年創業だそうです。って・・創業何年になるんだろう?
実は今回この記事を書くためにサイトを見に行って
「米吾」はヨネゴではなく、コメゴと読むと知りました。


箱裏面上部。
創業は明治だけど、それ以前にご先祖様がもっと前に作ってたんですね。
約300年前の話だそうです。


箱裏面下部。
そう、冷蔵庫に入れるとご飯が硬くなるんです(涙)、悲しき体験者です・・・・。


上の書き込みで「切れてないからかぶりついた」と書きましたが、じつはお寿しを切るための簡易プラスチックナイフのようなものがこの中に入っています。
電車で食べたときは、お腹すきすぎたのか?全然気がつかなかったんです。


箱からお寿し本体を出したときのお姿。
ビニールに包まれています。


ビニールから出したお姿。
なんだか、お弁当のお寿し、って感じになってきましたよね、ゴクリ・・・・。


ご開帳!!
このですね、昆布がたまらんとですたい。(何故、九州弁?)


さらにサランラップのようなもので巻いてあります。


サランラップを取り去ってのアップ!
鯖がえらく肉厚なのがわかりますか?


そして、サクッと切った断面です。
(これを撮っているとき、ダンナと子供は「待て」の状態。ブーイングしきり・・でした(笑)。

この写真が一番、昆布の厚みがわかっていただけるかも。
これがまた、絶妙の酢加減で・・・・じゅるる・・・。

生臭さは皆無。

とにかく、とにかくおいしいんです。


家族があまりにうるさいので、このサイズに切り分けて「いただきます」。



5分後にはひとり2切れの分け前は、すべて無くなりました(涙)

一人で満喫して食べられた独身時代が懐かしい・・・とせこいところで独身時代を懐かしむ私。家族の存在が一瞬疎ましく思えたりして・・・(笑)


それでも、久々の吾左衛門寿しに満足、満足!!!

次にそのスーパーに行ったときにも置いてあったので、どうも常備の品揃えということで置かれているよう。むふふ・・・。
ご近所スーパーのプチ高級志向改装なんて、貧乏な我が家には迷惑なだけ、と思っていたけど・・・

ビバ!高級志向!!

こんなことなら大歓迎!!!
鯖だけじゃなくて、鯛の吾左衛門寿しとかも置いてあったので後日挑戦予定です。
(行くたびに2000円近い寿しを買える家計じゃありませんの(涙))

私が撮った写真は、食事前のテーブルで家族にせかされて撮ったものなのでちょっと暗めでおいしさが伝わるものではないんですが、とにかくおいしいので、是非だまされたと思って機会があればチャレンジしてみてくださいませ。

ちょっとしたパーティーとかにきれいに盛り付けて出してもすごく受けると思います。
他に燻製したもののお寿しや、鯛のものなんかもあるのでその辺と一緒に、是非。


吾左衛門寿し普及委員、mama(自称)でした。

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ネットで買えるところ
米吾さんのサイト 
・Yahooショッピングの米吾さんのページ 吾左衛門寿し

オフライン(店頭)で買えるところ

米吾さんのサイトに案内がありました。

ちなみにうちの近所のスーパーはでてません。
探せば、他にも取り扱いのあるスーパーはあるのかもしれませんね。

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