ちょっと重い書き込みになっちゃうけど・・・
先週から気になっていたニュースがあって進展があったので書かせてください。

そのニュースとは、新潟の高校生が学校で出産したというニュース

先週の時点でのニュースを簡単に説明すると

3時ごろまで授業に出ていた女生徒が5時ごろトイレで出産してしまって、友人に携帯で連絡したんだけど、その知らせで教職員が駆けつけたときには子供は死んでいた、という事件(事件といっていいのか?)です。
その女生徒は「4時ごろおなかが痛くなってトイレに行った」と友人には話してるらしいとの事。

その時点ですでに殺人の疑いもある、と書かれていたのですが、やはり自分で子供を殺してしまっていたようです。

ついさっき、その続報のニュース に気がつきました。

その女生徒、逮捕されたんだそうです。
子供の「処置に困った」んだそうです。
だから、殺害しようと、洋式便器の中に産み落とし、水を飲ませて窒息死させた疑いだそうです。


聖母マリアじゃないわけですから、妊娠をするようなことをしたんでしょう。
そして、妊娠してから出産までの10ヶ月の間、本人が気づかないということはまずありえないと思うんです。
6ヶ月くらい(だったかな?記憶が薄くなってきていますが)以降はおなかも出てくるし、
7ヶ月くらいからは子供が動くのがはっきりわかるんだから、気持ちとして妊娠じゃないと思いたくても、どう否定しても否定しきれない身体の変化があったんだと思うんです。

その間、「大人」の誰にも相談できなかったんだろうか?
そして、いずれ生まれる子供のこと、ずっと密かに「処置してしまおう」と思っていたんだろうか?そう思うとなんだか寒々しい気持ちになる。

普通に結婚して、子供を育てられる環境での妊娠でも10ヶ月10日の間に子供を育てる覚悟みたいなもののおなかの子供と一緒に育てていくものなのに、この女子生徒は
その10ヶ月10日、
「生まれたらどうしよう」
と考えていたんだろうか???

たとえ、生まれたばかりでも、自分の身体についさっきまで入っていた命でも、
生れ落ちたら、それは別の個人であり、自分とはまったく異なった命だと言うことを
トレイの便器に子供を入れるときにその女子生徒は感じなかったのだろうか?

この事件、気がつかなかった親や学校にも批判は行くだろう。
女ばかりで妊娠はできないんだから、孕ませてしまった相手もいるんだろう。
もちろん、その誰もに責任の一端はあるんだろう。
だけど、あまりにも簡単に生まれたばかりの子供をトイレに突っ込んだこの女子高生の
倫理観はそのどれをもってしても補いようのお粗末さだと思う。


同じような事件がもう一件あった のだが、こちらは自分の産んだ子をビニール袋に入れて死体遺棄。


ここまで書いてきて、何をどう言えばいいのか、だんだんわからなくなってきた。

話をずーっと遡ってしまえば

「何で避妊しなかったのか」
「何で妊娠がわかったときか妊娠中にでもに親に相談しなかったのか」
「何で産んだときに、殺してしまう前に誰かに助けを求めなかったのか?」
「どうして、殺してしまって丸く収まると思っていたのか」
「どうして殺してしまっていい命だと思ったのか?」


納得いかないことばかり。

殺してしまって、どうなるか?
知らん顔で元通りの生活に戻れるわけはないのは、普通であればわかることだと思う。
それでもこの2件の事件では、「処置に困り」「出産がばれると思って」子供を殺してしまったわけで・・・。ものごとに対する想像力の欠如の結果だといえるだろう。

命の重さが理解できていないあまりにも幼稚で残酷な行為に、吐き気がする思いだ。

子供が子供を身ごもった結果ともいえると思うが、あまりにも命が粗末に、自分勝手に
消されてしまったように思う。


この2件の事件をもってして
「今の子は・・・・」
と語るのは短絡的だとしても、でも、命の重さを実感できていない、そんな子が増えている気がする。

それは、ひいては親の教育であり、学校の教育の結果だとは思う。
でも、18歳にもなれば、それは最終的には本人の責任だ。


これから先、数年後に思春期を迎える子供を持つ身として、どうやって命の重さや
それに対する責任を教えていったらいいのか??
自分の子が同じような事件の当事者にならない保障はどこにもない。

自分達はどうやって命の重さを学んだんだろう?
「いつの間にか」だった気がするのだけど、今のまま子供たちを育てていて、それを
「いつの間にか」身につけてやれるかは甚だ不安だ。

親としては、この「命の重さを教える」という課題はこれから先の子育ての中、一番の難問であり、でも、教えるべき一番大切なことだと思う。

では、どうやって??

考えれば考えるほど堂々めぐりになってしまうのですが、そんなことを今回の事件で深く考えさせられました。


どうか、今回あまりにも簡単に消されてしまった2つの命が成仏できるよう、心からの
ご冥福を祈るばかりです。
合掌。