(去年の誕生日の写真です)
長男坊の誕生日がまいりました。
6年前の今頃、
深夜2:20amに出産を終えた私はやっとこさ産院の個室に戻り、何を考えていたか?
「ぬわ~、おなかすいた~、朝食って何時なの???」
「病院抜け出して、そこのコンビニ行ったら怒られるかなぁ」
そればかり、ホントにそればかり考えてました(笑)。
まぁ・・・これは6年経ってもそれほど変わらないのですが、そのときも生まれたばかりの子供にいろいろ思いを馳せる・・・って感じでもなく、とにかく自身の空腹にばかり気持ちが行っておりました。
最初の出産は、「まじっすか?」っていうくらい、陣痛がなくて(笑)
正直、陣痛がわからなかったんです。
病院の先生には
「太ってる人に稀にそういう鈍い人がいるんだよね~」と言われる始末。
それでも、ちょっと生理痛みたいな腰の重さが出てきて
「あ~、これもしかしてそうかなぁ」
と思って、初産だったしわからないから、とりあえず病院行ってみるか?ってな感じで
病院に行ったら、子宮口前回直前でした(笑)
ぐーたら母だったので、母親教室とかも行かなかったので(だって、昔の人はそんなのなくても産んでたし・・・とおもってサボりました)、出産がどうのような経過で行われるかも知識なし。
里帰り出産だったので同行した母とダラダラとしゃべりながら病院にいって2時間、
分娩台に移るように言われて分娩台に移ったのですが、このあとの会話がこれ。
先生)「はい、じゃあ、(陣痛の)痛みが来たらいきんでくださいね」
私) 「あ、はい。で、先生、ひっひっふ~はどこでやるんですか?」
先生)「あのね、それはココ(分娩台)に乗る前にやるんだよ。
もう、産むんだからやんなくていいの」
ちなみにですね、この言葉の意味すら、次男産むまでよくわからんでした。
そのくらい、陣痛なかったんです。分娩台に乗ってからも、です。
陣痛測定器を見ながら、「お、波がきたな」と思うと、
「先生、そろそろいきみますね♪」ってナ感じで、ふつーに会話していて、よくテレビでみるような汗をかきかき、「う~っ」とか言うのは全くの別世界。
私)「では、いきみまーす。~~ん~!どうです、先生、頭くらい見えてきました?」
なんてのを2時間近くやっていたのです。
先生がもう高齢だったので、そんなことをやりつつ、
先生)「普通は分娩台に乗ったらこんなに時間かからないんだ」
先生)「俺の体がもたないよ」
とだんだん愚痴を聞かされる始末。
私)「すみませーん!!」
なんて、妊婦があやまっちゃったりして(笑)
先生)「こんなに長くでてこれないと子供が弱っちゃう」
と先生は言うけど、機械を通して聞こえてくる子供の心音は最初と変わることなく
超元気。(だから、先生がなに言っても私ものんきに構えてました)
先生、もうやってらんなくなったのか、何も言わずに・・・ですよ。
いきんだ瞬間に
「ゴ~ッツ!!」
という音が!
子供、いきなり吸い出されました。吸引出産です。
これだけ、こちらは平静なんだし、「吸っちゃうよ」と言ってくれればいいものを!
掃除機みたいな音がいきなりでビックリしました。
だから、子供が出てくる、って感触は一切なし。
子供の泣き声が聞こえて、
私)「あれ??今ので出たんですか?」
と聞いちゃったくらい。
このあと、男と聞いて、がっくりきたり(女がほしかったんです)、ホント、テレビの感動出産シーンなんて異次元の話か、というくらいの出産。
ダンナはそのとき何してたかって言うと、家で寝てました。
「病院行くね」と報告してあったのに(笑)淡白なとーちゃんです。
一応、深夜無事出産の報を聞き、次の日はそれなり早めに家をでて、産院に向かってきてくれていたんですが、なぜかこちらに来るよりも先に私の実家で朝食を食べてたらしく、そこに空腹が耐えられなくなった私から・・・
「ごら、こっちはせっせと子供産んだっツーのに、トーちゃん不在かい?
腹減ったんで、コンビニでおにぎりとパンとお茶と、お菓子と、今日発売のビック
コミックスペリオール買って、さっさと病院に来んかい!!」
とメールが届いて、あせって走ってくる始末(笑)
あれから、もう6年か~。
そんな生まれ方をしたせいか、
長男坊はしばらく掃除機の音をすごく嫌っていたのだけど最近やっと克服したようで
掃除機をかけてくれるようになりました。
いまだに「子供が一番大事」という母親にはなれないし、子供たちにも
「おとーさんは私が自分で選んで見つけた人だから、一番大事。
あんたたちは、あんたたちが勝手におかーさんを選んで出てきたんだから2番。」
と言っちゃうようなバカ母ですが、子供ってホント寛容で(?)、そんなバカ母でも100%受け入れてくれて・・・・。
バカ母の私でも、
「子を思う親の気持ちよりも、親を思う子の気持ちの方がピュアで曇りがないんだなぁ・・、これを裏切ってはいけないんだなぁ」
と思ったりします。
「こんなおかーさんでごめんね」と言うことがたまにあるんですが、
「なんで?大好きだよ」と何度言われたことか。
子供に育てられて「親になってきた」気がします。
多分、これからもずーーーーーーっと、いわゆる「いいおかーさん」にはなれないし、
(なろうという努力も多分しないだろうけど)、「おかーさん、大好き」って言ってくれる子供の気持ちには応えていきたいなぁと思ったりします。
6年、無事に生かして来られて良かった・・・
子供の誕生日には毎回そう思い、ひそかに自分とダンナをほめたりしているmama
家です。