6月5日にエプソンのプリンターMAXARTシリーズの新製品PX-5600が発売になりました。
5月31日の土曜日、発売に先駆けて新商品体験会に参加させていただいてきました。
このイベントは、プロセレクションブログ
やアジャイルネットワーク、CyberBuzzなどで
ブロガーの参加を募り、ブロガーを対象に行われました。
私は、CyberBuzzさんから参加させていただいたのですが、その時の募集のくだりが、
「本格的な写真を求める写真愛好家ブロガー必見のイベント」
でした。
本格的に求めているかどうかは別として、写真愛好家であることは自負していたので
ずうずうしくも応募して、狭き枠の中に入れていただいての参加です。
募集の時点ではまだ商品名も明かされておらず、ただ「新製品」とだけ。
なので、応募のあとにPX-5600が発表されたので「お、これだ!」とニヤニヤしながら
ヨドバシでカタログをもらってきたりしていました。
<ヨドバシではすでに予約受付してました。>
この手のハイアマチュア向けのプリンターは、以前から使って(買って)みたかったのですが
何といっても、出てくるプリントも高品質でしょうけど、お値段のほうもお高くて、正直
手が出せないでいて、でも、最近とっても気になっていたのです。
なので、この募集を見た時から「絶対参加したい。モニターで一カ月でもいいから使いたい」
と切望していました。
そして、このイベント!
プリント体験では自分の撮影した写真データを持参して、PX-5600でA3ノビサイズに
モノクロプリントし額装して作品として持ち帰らせていただけるというのが、また素敵なんです!
もうですね、どの写真を持って行こうかと必死に悩みました。
あとでわかることなんですが、私は勘違いしていてモノクロの画像データを持っていかなければ
ならないと思っていたので、モノクロで撮影したデータはただでさえ少ないのに「渾身の一枚」
を(と、募集要項に書かれていたので)必死で選んで持っていったのです。
しかし、会場に行ってみたら、ほとんどの人はカラーでデータ持ってきてました。
あんなに悩んで私のバカ。
そんなわけで当日は写真選びをもたついていたのと、あいにくの雨で電車が遅れたため
10分くらい遅刻して会場に着きました。
ちょうど始まったところのようで、技術担当の方からPX-5600の技術的な改良点などが
説明が始められていました。
正直な話をすると、技術的な話は簡単な部分は理解ができたのですが、
深い部分の話になるとお手上げでした。
この辺の話は、素人の私がここで語ってもきちんと内容がお伝えできるかが、かなり微妙です。
このあたり、ご興味のある方はこちらで!
エプソンプロセレクションブログ
エプソン PX-5600 製品ページ
そして、技術の方のお話が終わると写真家の根本タケシ先生のプリント講座です。
このあとに書きますが、いろいろ楽しい話を聞かせていただいたのですが私の心に
一番残った言葉は、上の写真のこれ。
「写真は
撮って楽しみ
モニタで見て楽しみ
プリントをして楽しみ
飾って人に見せて楽しむ
どうせなら全部楽しんだほうがいい」
という言葉でした。
おお、私はこれまで「撮って楽しみ、モニタで見て楽しみっぱなし」でその先がなかったんです。
特にデジタルになってからは!!
普通の記念写真さえ、L版にも伸ばさないでいた始末です。
学生時代、大学で写真を学んでいた時はそれはもう銀塩しかない時代でしたので、自分でフィルム現像も焼きつけもしていました。
大学の教授にいわゆる「ファインプリント」とかに命を賭けているような方がいたせいか、グラデーションの美しい再現性の高いモノクロが美しいと思い込む傾向があり、じつはこれまで
デジタルでのモノクロプリントというのをかなり訝しがっていました。
(実はモノクロにするにはどうしたらいいのかさえ知らないで、勝手のそう思い込んでたんです)
しかし、先生の説明だと実に簡単にカラーをモノクロに変換できるのです!!
<モノクロ化の簡単な方法>
- サイドをマイナス100にする
- 明度でかく色の色分離をはかる
- トーンカーブでコントラストを整える
こんな簡単なことでモノクロ化できることすら考え付かなかった!
おまけにPX-5600のドライバーでも、更に簡単に可能でした。この辺はプリンターが届いてから
いろいろ試してみるつもりです!
そして、使用する紙の種類によってデータが変わってくる話やご自身がかなり以前よりデジタルデータをプリントされていた話などを興味深く聞かせていただきました。
フォコマートなんて引き伸ばし機の話も出たりして、学生当時を思い出して「おお~」と古い
友人に会ったような気分になってみたりもしました。
このあと、次のプリント体験の話に入るつもりなのですが、根本先生の話に
「プリントを使う注意点」として
- プリントをする少し前までにプリンタの電源をオンにしておく
- プリンタは必ずプリンタ本体のスイッチでオン・オフすること。
という話もありましたので、自分への忘備録として書いておきました。
さて、次はお待ちかねのプリント体験です!
PX-5600。
思っていた以上に存在感があります。
やはり、A3ノビがプリントできるだけあってプリンタ自体も大きくなるのは
仕方のないことだと思います。
データをモノクロに変換するのも何とも簡単にこのプロパティから可能。
おまけにプロパティで純黒調・冷黒調・温黒調・セピアなどの色調も選べます。
もちろん、その変換に関するデータはエプソンさんのお仕着せのデータになりますから
こだわる人にはまた別の方法もあるわけです。
この辺はプリンタが届いたら、いろいろやってみたいです。
さて、いいことづくめのPX-5600なのですが、いざプリントということになったときに
「ありゃ?」
と思ったことがあります。
意外とガイドに紙をセットするのが難しそうなんです。
現行のプリンタでもそうですけど、意外とこの紙送りはテクニックがいるんですよね。
ましてや、PX-5600レベルのプリンターを購入する人だとプリンタ用紙自体も高価なものを
使うことになるでしょうから、この紙送りに関してはもうちょっと気を使わずに
わがままを言えば、「ポイっと入れたら、ウィンと正しい位置に送られる」というのを
希望しているのですが・・・難しいんでしょうか?エプソンさん。
むふふ、出力されてくるとわけもなくうれしいです。
このプリントアウトした写真なんかは、相当黒~白までのグラデーションがあるデータ
だったのですが、思った以上に再現されていて正直びっくりしました。
ああ、写真ってやっぱり紙に焼いて(プリントして)なんぼ、なんだなぁ。
「やっぱりプリントするといいですね、楽しいわ。」
と呟いている私に、ちかくにいた根本先生が「そうでしょう!」と強くうなずいてました。
それと気に入ったのは、音の静かさ。
会場に人がたくさんいて、がやがやしていたこともあるのかもしれませんが
同じテーブルのついたほかのブロガーの方とも「静かだね~」と話していました。
そして、ですね。
思ってもみなかったのですが、プリント用紙もいろいろな質のタイプがあるんです。
今回は通常のマット用紙とまるでパステル用の用紙みたいなタイプの2タイプが
用意されていて、好きなほうを選ばせていただけました。
どちらかは忘れてしまいましたが、1枚500円近くするとか。
銀塩の印画紙もいいやつあ高かったけど、全然負けてませんね、こちらも。
時間があるだけ、ということで2枚プリントアウトさせていただいて額装していただきました。
そのあと、またとんぼ返りで新幹線で地元に戻る予定だったので、本当なら額装していただいた
ものは宅急便で送っていただけばよかったのですが、ついつい久々の大伸ばしのプリントが
うれしくて、雨の中持ち帰ってしまいました。
<同じ気持ちだったのか、雨の中持ち帰っている方も結構いました>
商品が発売後に、各ブロガーにモニター品が発送になるとのことでしたので
首を長ーーーくして、PX-5600 & 月光の用紙(銀塩時代に愛していた印画紙のデジタル用紙
があると聞いて驚きました)の到着をお待ちしております!!
プロセレクションブログ
での当日の様子はこちら
(http://proselection.weblogs.jp/epson_proselection_blog/2008/06/post-974e.html
)